DTPエキスパート認証試験24期更新試験問題より
問21 MacOS XとInDesign CS
次の文を呼んで,以下の設問に答えなさい。
(中略)
これらのアプリケーション上でのファイル名の振る舞いについては御存知だろうか。たとえばInDesign CSの貼り込み画像として,Photoshop CSでデータを作ったとしよう。このデータにロングファイル名を使った場合,画像を上書き保存するとリンクが切れる。
(中略)
[91] Photoshop CSデータにロングファイル名を使用し,上書き保存した場合リンクが切れる理由について適切なものを選びなさい。
①InDesign CSが,貼り込み画像を更新した日でチェックしているため。
②InDesign CSでは,内部保持した画像とリンク先の画像に変化があった場合,リンクを切る使用[ママ]になっているため。
③OSが管理しているファイル名が変わってしまうため。
④ロングファイル名が微妙に変化するため。
[92] 設問[91]のデータを別の(MacOS Xで動いている)マシンにコピーした場合の結果を推測したものとして適切なものを選びなさい。
①コピーしただけなので,リンクは保持される。
②画像の更新日が異なるので,「リンクファイル変更」になる。
③多くの場合,環境によってファイルサイズが増減するので,「無効なリンク」になる。
④ファイル名に変化があるため,「無効なリンク」になる。
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[91][92]については、
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2004/06/macosxwindows95.html
のコメント欄参照。
DTPエキスパート認証試験24期更新試験問題より
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問21 MacOS XとInDesign CS
次の文を呼んで,以下の設問に答えなさい。
(中略)
さらにInDesign CSでは,リンク画像に対してUnicodeの正規化を行っているので,対象となる文字を含むリンクは,パッケージの際にファイル名が変更されてしまう。この結果として,本来違うファイルがどれか一つのファイルに集約され,誤ったリンク関係になる場合もありうる。
このように,新しいOSの機能を使う上では,十分な確認・配慮が必要となる。
[93] Ⅰ.tif,①.tif,1.tif,一.tifという名前のファイルがあった場合,パッケージの結果として正しいものを選びなさい。
①1.tifと一.tifが残る。
②1.tifとⅠ.tifと一.tifが残る。
③1.tifと①.tifと一.tifが残る。
④4ファイルとも残る。
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[93]については、
http://homepage1.nifty.com/nomenclator/unicode/normalization.htm
参照。
Ⅰ.tif→I.tif
①.tif→1.tif
1.tif→1.tif
一.tif→一.tif
と正規化されます。
ここから先は問題文にあるとおり正規化しているのがパッケージするときにも影響しているというのであれば、InDesignからは、「I.tif」「1.tif」「1.tif」「一.tif」がリクエストされていることになり、ファイルシステムにおける「1.tif」と「①.tif」が区別して収集されるとっかかりがなくなってしまいます。あとは、選択肢を消去法で見ていけばOKです。
なお、InDesign CS2では、パッケージ時のファイル名の問題は解消されているということです。