HELIOSは、独HELIOS Software GmbH社が開発している、DTP用サーバプロダクト・ソフトウェアの名前。Unixベースのプラットフォームで稼働する。
日本では、株式会社ヒューリンクス、株式会社インテリジェントワークスが代理店になっている。
HELIOS.de: http://www.helios.de/
ヒューリンクス:HELIOS製品情報 http://www.hulinks.co.jp/software/helios/
インテリジェントワークス:HELIOS プロダクト http://www.intelligentworks.co.jp/prod.html
2006年3月時点で、最新の製品は、HELIOS UBという製品である。
判明している範囲では以下の通り。
| プロダクトシリーズ名 | EtherShareのver | HELIOS BASEのver |
| (特になし) | EtherShare 2.6 | (存在しない) |
| HELIOS 4th Generation | EtherShare 3.1 | BASE 1.0 |
| HELIOS UB(Unbreakable) | EtherShare 4.0 | BASE 2.0 |
HELIOSプロダクトは、用途に応じてプロダクトが分割されている。
HELIOSの基盤となる部分。HELIOSプロダクトに同梱されている。ドングルやライセンスの管理、サービスの管理、プロダクト間の設定の管理を行っている。
HELIOSプロダクトの一つで、AFPサーバ(Macintosh向けファイルサーバ)・Mac向けプリントサーバを担当する。かつては、HELIOSプロダクトの中の中核的存在であったが、HELIOS UBにおいては、HELIOS Beseの上で稼働し、他のプロダクトと同じ位置づけに変更された。
HELIOSプロダクトの一つで、SMB/CIFSサーバ(Windows向けファイルサーバ)・Windows向けプリントサーバを担当する。かつては、HELIOS EtherShareのアダプティブオプションの位置づけであったが、HELIOS UBにおいては、HELIOS Beseの上で稼働し、他のプロダクトと同じ位置づけに変更され、単独のSMB/CIFSサーバとしての導入も可能になっている。
HELIOSプロダクトの一つで、印刷業界向けのOPIサーバを担当する。かつては、HELIOS EtherShare OPI と呼ばれており、HELIOS EtherShare のアダプティブオプションの位置づけであったが、HELIOS UBにおいては、HELIOS Beseの上で稼働し、他のプロダクトと同じ位置づけに変更された。しかし、製品の性格上、他のファイル・プリントサーバのアダプティブオプションであることには変わりがない。
その他のプロダクトについては、HELIOS製品情報を参照。
HELIOSの特徴として、柔軟な製品構成と、オプションで提供される強力なOPIがあげられる。
HELIOSプロダクトは、ソフトウェアパッケージで販売がされているので、サーバ機を用意できれば、パッケージをインストールしてサーバを構築できる。
また、同等の機能を提供する他社製品のDTP Turbo Serverのようなサーバとセットの形態での販売は、ヒューリンクス社からは、「GIGA BOX」という製品が用意されており、また、ヒューリンクス社・インテリジェントワークス社共にソリューションデベロッパーとして業務に適した製品提案を受けることが出来る。
オプションで提供されるHELIOS ImageServerでのOPIは強力で、かつては、Illustratorに配置する画像が非常に大きくなるなど、作業に時間がかかる場面において、FPO画像という、実画像を元に生成された低解像度画像を利用することで、Illustrator作業をストレスのないものにすることができた。また、OPIがかかる時点で、RGB画像であっても、CMYKで出力できるようにすることも出来、これにより、In-RIPセパレーション機能を持たないRIPの延命のためのソリューションプロダクトとして提案された時期もあった。
OPI環境では、QuarkXPressにおける、グレースケールTIFF画像の前景色/背景色の色づけには、明らかな欠点がある。というのは、OPIにおいて、QuarkXPressのグレースケールTIFF画像の背景色の着色に対応するOPIコメントが存在しないからである。よって、従来のOPIプロダクトでは、グレースケールTIFF画像の色づけに関しては、背景色に色づけした場合に限り、OPI有効時とOPI無効時で結果が異なっていた。
その問題に対応するために、HELIOSでは、HELIOS OPI TuneUp XTというQuarkXPress用XTensionを使う。これは、OPIコメントとは別に、HELIOS ImageServerが認識できる形でコメントを埋め込む。これにより、OPIによるTIFF画像の着色の問題が回避されたが、逆に、作業するQuarkXPressには必ずHELIOS OPI TuneUp XTをインストールしておく必要がある。