Illustratorファイルの中の情報を読み出し、ドキュメントのバージョンと、実際に作業したIllustratorのバージョンを表示する、Mac OS X用ドロップレットです。
Adobe Illustratorは、バージョンアップのたび新機能を盛り込み、ファイルにも記録されます。しかし、ファイルフォーマット自体は各バージョンにわたり共通の仕様を利用しているため、新しいバージョンのIllustratorから保存したファイルを、古いIllustratorで開く処理自体はできるものの、新機能の記述に対応できないため、読み込みはできません。
これに対応するため、Illustratorは、下位バージョンにあわせた記述で保存できる機能がついています。
しかし、各バージョンで固有のバグがあるため、下位バージョンで保存したファイルを開くとき、保存したバージョンのIllustratorで開いた方が事故を防げる事があります。
このソフトは、ファイルの中に書かれているバージョン情報を読み取り、表示することにより、作業者に情報を与え、適切な処理をするお手伝いをします。
リソースフォークが付いているAIファイルでは、Mac OS XのFinderにてファイルの情報を見ることでファイルの保存バージョン/作成バージョンが確認できますので、このソフトを使う必要はありません。
Windows環境から持ってきたIllustratorファイル、通信入稿などでリソースフォークが落ちてしまったIllustratorファイルなどに利用するといいかと思います。
(2009-5-24) AiVersionChecker_0.1.1.zip
(※現在Mac OS X 10.5.7/x86, 10.4.11/ppc, 10.3.9/ppcで動作確認済み)
このソフトは、各事業所でカスタマイズして使っていただくことを想定して、ソースコードを公開しています。
当方では、Mac OS X 10.5.7/x86のXcode 3.0でビルドしています。
バージョン判定ロジック部はPerl、UIはAppleScriptです。
最新版
http://svn.coderepos.org/share/platform/illustrator/applescript/AiVersionChecker/
0.1.1 http://coderepos.org/share/changeset/33538
0.1.0 http://coderepos.org/share/changeset/33518
このソフトの判定は完璧ではないので、これを利用して作業して損害等発生しても当方では責任を負いません。
大野 義貴(CL)
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/